ムーワァとデーヴァの私生活

web漫画家の〆野烏罎のブログ!!

【背景の描き方】パース上の正方形を作図するツールを作ってみました

メのうどんです!


先日は、背景の「床」や「壁」に使う「テクスチャ」を作成しましたね。

mower.hateblo.jp


このテクスチャは全部「正方形」になるように作っています。
そのため、貼り付ける時には、正方形の部分に貼り付けないと歪んでしまいます。


パースをつけない場合はそのまま拡大縮小すればよいのですが、パースのついた背景の場合、「正方形かどうかってどうやってわかるの?」という問題にぶち当たると思います。


今回は、パース上の正方形を簡単に作図できるツールを作ったので、ご紹介します!
コレです!


既に、「そんなこと知ってるよ!そんなのパースの基本だよ!」という方は、この記事を読んでも時間の無駄かもしれないです…。


では、この「正方形作図ツール」の使い方を説明していきます。


私はメディバンペイントプロを使っていますが、他のソフトをお使いの方は、適宜そのソフトの場合に置き換えて考えてください、スミマセン…。
あと、このツールは「2点透視」の場合に対応しています。「1点透視」、「3点透視」には使えません( ;∀;)

①まず、アタリを描きましょう

だいたいこんな感じかな~、と描いていきます。
この時はパースが若干狂っていてもよいです。


②キャンバスの幅を増やしましょう

2点透視方の消失点は画面の外に出ることがほとんどなので、デジタルで作図する場合は、キャンバスからはみ出てしまいます。


そこで、キャンバスを大きく増やしましょう!
後で、元の大きさに戻すため、数字の1を頭に付け加えると簡単です。
例えば、「3000px」なら「13000px」など。


③作図用のレイヤーを作りましょう

メディバンペイントでは、「下書きレイヤー」に指定しましょう。
「1bitレイヤー」として作成すれば、線の色を後で簡単にいじれたりするので便利です。


④アイレベルを決めましょう

アイレベルというのは、その背景を撮影しているカメラの高さのようなものです。
設定方法の詳細は割愛しますが、作図に必要なので設定しましょう。


⑤幅と奥行き方向のパースの補助線を描きましょう

建物や道路の線に沿って描いていきましょう。
消失点は必ずアイレベル上にくるようにしなければいけません。



この部分の道路に石畳のテクスチャを貼りたいので、この部分の正方形を作図することにしましょう。

⑥キャンバスの高さを増やしましょう

次の作図に必要な範囲を確保するため、高さを増やしましょう。
これも数字の頭に1をつけると簡単。


⑦正方形作図ツールを貼り付けましょう。

冒頭で紹介した半円状の絵を貼り付けます。
かなり小さいサイズで作っているので、拡大して使ってください。
先ほど作図した「消失点1」と「消失点2」が、正方形作図ツールの「vp1」と「vp2」に重なるように調整しましょう。


⑧図のように直線を引きましょう

半円の天辺のポイントと、補助線の交点「テクスチャを貼りたい範囲の角のところ」を結ぶ直線を引きましょう。


⑨図のように直線を引きましょう

⑧で引いた直線と、「テクスチャを貼りたい範囲の奥側の補助線」の交点があると思います。
その交点と、消失点1を結ぶ直線を引きましょう。


ちょっと言葉では説明しづらいですが、↓の図で何とかわかるでしょうか…。

⑨正方形ができました!

これで正方形が一つ作図できました!
パースがついているので、「本当に正方形なのか?」と思うと思いますが、多分大丈夫です(笑)


⑩同じように正方形を作っていきましょう

正方形が一つできたので、その右隣にもう一つ正方形を作図していきます。
この要領で、コマの内部に少しでも入る部分は作図しましょう。


⑪テクスチャを貼り付けましょう

今回は、(わたくし、メのうどんが作成した)石畳のテクスチャを使ってみましょう。


メディバンペイントの場合は、「変形」ツールを使用します。
「Ctrl」を押しながら角を引っ張ると、グニャグニャと変形できるので、それらの角が正方形の角に来るように合わせましょう。
貼り付けてみて違和感がなければ、OKです!


まとめ

今回は、テクスチャを貼り付けるための、正方形作図ツールを紹介しました。


作図は厳密にできていなくても、だいたい合っていて、違和感がなければOKです。


正方形のテクスチャを色々作れば、同じように貼り付けることができるので、試してみてはいかがでしょうか!


ではまた(=゚ω゚)ノ